血糖コントロール治療に関わる糖尿病看護認定看護師について

今や糖尿病は、予備軍を合わせると相当数存在し、国民病とも言われています。成人の6人に1人は糖尿病を患っているというデータがあり、将来的にも更に糖尿病患者は増加すると予想されます。糖尿病は、生涯治療が必要になる慢性疾患です。糖尿病は、長い間血糖値が高い状態で放っておくと、神経障害や心臓病、脳卒中といった病気を引き起こします。そんな中、糖尿病患者をケアするスペシャリストである糖尿病看護認定看護師の需要が高まっています。

糖尿病看護認定看護師になる際、まず頭に入れる必要が出てくるのが「血糖パターンマネジメント」です。血糖値の上昇を防ぐためには、医師と患者の双方が密にコミュニケーションを取り、変動の原因を見て対応していく必要があります。そこで、血糖コントロールの包括的な管理である「血糖値パターンマネジメント」を行い、対象者を総合的に理解して治療の方向性を決めつつ、血糖管理のサポートをすることが求められるのです。

また、フットケアの技術も求められてきます。フットケアがなぜ大切かと言うと、糖尿病の合併症の動脈硬化が起こると血流障害を引き起こしやすくなり、結果的に足に異常が出やすくなるからです。また、高血糖の状態になると細菌感染が起こりやすく、糖尿病網膜症で視力が低下する可能性も出てきます。そうなると、足元が見えづらくなり、足が傷ついてもその変化に気づきにくくなります。放置してしまうと、足潰瘍や壊疽など病変になることもあるので、日頃から注意深くケアをすることが重要になります。